インタビュアーを担当します、川口オートCSアシスタントの鳥谷部咲子です。
佐藤摩弥選手が44年ぶりに誕生した女子レーサーとして話題を集めた2011年から早8年、今では女子レーサーも16人にまで増えました。
ついに最強の女子レーサーを決めるべく「スーパースターガールズ王座決定戦」が12月27日に行われます。出場するには予選リーグ戦で1着になるか得点上位に入る必要があります。
得点争いもヒートアップしてきた3戦目となる伊勢崎ステージが8月1日に行われます。
その伊勢崎ステージに出場する髙橋絵莉子選手にお話しを伺ってきました。
Q:デビューして丸2年がたちましたね!改めて選手になったきっかけを教えて下さい。
元々モトクロスの競技をしていて、今までの経験を活かした仕事がしたいと思い、門を叩きました。あんなに大きなバイクは乗れない!と思ったのですが、佐藤摩弥選手・益春菜さん・岸萌水さんといったモトクロスからの転身組がみなさん活躍されていたので自分も挑戦したいと思いました。
Q:モトクロスで実績を残しての転身でしたが、すんなりとオートレースには慣れましたか。
モトクロスとオートレースはバイクの形状はもちろんのこと、路面や乗り方も違うのではじめは苦戦しました。モトクロスではあえて滑らせて走らせるところがあるのですが、もちろんオートレースでは大きなロスになってしまいます。そういった特有の癖を直すのが大変でした。ただ最近ではようやく1級車にも慣れて、だんだんと楽しさが分かるようになりました。
Q:選手になった後に生活で変えたことはありますか。
もともと食生活は気を付けていたので、引き続き栄養管理はしっかり行うようにしています。筋肉が必要となる競技ですので、より体幹トレーニングには力を入れています。あ!私、体が柔らかいのは昔からの自慢です!毎晩ストレッチは欠かしていません。
Q:印象に残っているレースはありますか。
2級車時代に一度女子戦(2018年8月19日浜松12R)を走っていますが、その時同期の萌ちゃん(田崎萌選手)と1、2フィニッシュしました!最後まくりにかかったのですが、萌ちゃん速くて。悔しさはもちろんありましたが、普段から仲のいい萌ちゃんとレースできたのは楽しかったです。
Q:田崎選手と仲良しなのですね。
33期の女子はみんな仲がいいと思いますが、やはり同じ伊勢崎なのでより仲がいいですね。ヘルメットもお揃いなんですよ!萌ちゃんが先に買ったのですが、私も落車直後で新しいヘルメットが必要だったので、「あ、じゃあお揃いにしようよ!」って。あ、ちなみに聞いた話ですが筒井健太選手も偶然にも同じらしいです!
Q:車名の「フウコ」はどなたかのお名前ですか。
アニメ・CLANNADからきています。私は凄いアニメファンというわけではありませんが、たまたま競走車名を付ける時にハマっていまして。あと、自分は風にも強いと思っているので、それにかけました!
Q:髙橋選手が男性選手と共に走る中で勝っていると思う所はなんですか。
逆に克服したい所はありますか。
スタートはいいと思います。まさにモトクロスで得たものが生きていると思います。クラッチミートの勘も鈍っていませんし、空回りも当たり前の世界だったので、そういった失敗を恐れずスタートを切れます。克服したいのは、気持ち面ですかね。中に入ろうと思ってもどこか構えてしまったりすることがまだあります。そういった面では佐藤摩弥選手のようにズバーっと入っていく姿はすごいと思います。度胸とテクニックを併せ持っていますね。
Q:10年後自分はどんな選手になっていると思いますか
常にグレードレースで活躍する選手になりたいです。ただ、今はまだ結果を出せていません。今まで新人王以外では優出もしていません。まずはコンスタントに準決勝戦まで勝ち上がり、そして優出と優勝、一つずつクリアしていくことが先決です。少しずつ積み重ねて成長していきたいです。
Q:休日の過ごし方を教えて下さい。
もう完全なるアウトドア派です!家でじっとしているのが苦手で、ほぼ外にいますね。先日サップボードというサーフボードのような板の上で楽しむマリンスポーツを習いに行きましたが、そのままサーフィンも始めてみたくなりました。あとは水族館巡りもはまっています。美ら海水族館や鴨川シーワールドなどなど、遠方に出掛けた際、水族館に行くのが楽しみです。イルカショー大好きです!
Q:女子戦の話を聞いたときはどう思いましたか。
とてもいい企画だと思いました。川口ステージ直前、友人に走ることを伝えると「女子だけで?そういうのあるんだ!面白そう」と言ってもらえました。普段から観戦する方も初めての方も、少しでも興味を持ってもらえるきっかけとなるのであれば嬉しいです。
Q:最後にスーパースターガールズ王座決定戦予選リーグへの意気込みをお願いします。
実は、いつも以上に緊張して、いつも以上に気合が入ってしまいます。みんな女性で対等に戦える。だからこそ絶対に負けたくない!って思ってしまうんですよ。残念ながら川口ステージでは全く結果が残せませんでした。そういうところが変な緊張へ繋がらないといいのですが、今回は地元ですからメラメラと闘志を燃やしています!!
応援よろしくお願いします!
インタビューありがとうございました!
笑顔がとってもキュートで親しみやすく、気さくな人柄の髙橋絵莉子選手。ただ、33期女子レーサーの初優勝は先陣をきって自分がしたいです!と力強いコメントも残してくれる負けず嫌いな一面も。伊勢崎ステージで結果を出して弾みをつけたいですね!
(2019年7月30日取材 / 伊勢崎オートレース場にて)